那須の自宅 井戸水から卒業

自然

日本に住んでいますと多くの人は、蛇口を捻れば安全な水が出てくるのが当たり前の生活をされていると思います。この家に引っ越ししたときには水道が来ておらず井戸水を利用していました。井戸水と聞くと、自然の濾過装置で済んだきれいな水を想像する方もおられるでしょう。自宅の井戸は約30mほど掘ったところに水脈があり、水量は十分なのですが鉄分が多すぎます。水質検査では鉄分以外は問題ないのですが、鉄分がやっかいです。井戸からくみ上げた水が空気に触れると参加して真っ赤になります。

そこで、塩(NaCl)を用いて鉄分を除去する浄化装置を設置し、井戸水を生活水として利用しました。2年ぐらいは順調に動作していましたのですが、その後、ちょっとづつ動作不良を起こすことがあり、フィルターを交換したり、鉄分を除去する素子を再生する処理を頻繁に行ったりして何とか運用してきました。しかし、とうとう限界がきました。

この写真のように浄化装置の周辺は真っ赤になり、見切りをつけました。

さて、井戸水を諦めるとするとどうするか? 那須町の公営水道を引くために那須町の水道課や水道設備業者と相談してきましたが、なかなか進みません。
当面は、水を運搬していました。近くのスーパーで、容器を購入すると飲み水をフリーで利用できるサービスが提供されており、これを利用、風呂は近くの温泉です。洗顔、食器を洗うなどの水は近くの会員クラブから水をお借りして容器に詰めていました。
今から思うと面倒な生活ではありますが、毎日、キャンプをしていると思うとそんなに苦ではなかったです。問題は家族ですね。たまにこちらに来るとバトルですね。

ある日、自宅周辺の地主さんの承諾が得られ、那須町の水を引けることになりました。すぐに工事をしてもらいました。重機が入り、庭の芝はダメージを受けましたが、無事、公営水道がつながりました。

これで、多くの人が感じているように蛇口を捻れば当たり前のようにきれいな水が出てくる生活となりました。那須町の町営水道はおいしいです。