甲斐駒ヶ岳 赤石沢奥壁中央稜

冬期登攀
中央稜の5P目

2022年1月9日に甲斐駒ヶ岳 赤石沢奥壁の中央稜に行ってきました。パートナーはJCCの谷垣君です。前日にアプローチは、竹宇駒ヶ岳神社から黒戸尾根を登り7丈まで詰めてテント泊としました。快晴で冷え込んでいたこともあり、7丈小屋テント場からの夜景はよかったです。軽量の狭いテントでしたが、夕食をとるには十分でした。

当日は、5時過ぎに出発し、赤石沢奥壁の取り付きには7時30分に着。先行パーティーを待って、中央稜を登りだしたのは8時30分。1P目は凹角の途中からで写真の通り、雪はまったくなし。20mほど登ると雪壁がでてきます。

中央稜1P目の最後

2P目は右上ぎみに傾斜の緩いドライなフェースを10mほど登り、左側にトラバースして、そこからは40mほど移動して3P目の取り付きへ。

3P目の出だしたは少しかぶったところを超えます。ここも雪がないです。

中央稜3P目

4P目は雪の詰まったルンゼを20mほど登り、ワイドクラックの手前で切る。5P目はワイドクラック。ここもドライです。カムの4番が活躍しました。5番もあれば安心でした。

中央稜の5P目

実質的にはここで終了。あとは、コンテニュアスで黒戸尾根を目指します。部分的に傾斜の強いところが出てきますが、ブッシュ帯なので木が使え、難しくはないです。私は雪に埋まった足を抜くのや木が絡んだときに足を抜くのに苦労し時間と労力を要しました。

ブッシュ帯

黒戸尾根には16時30分にでました。そこから7丈まで下降。テント泊装備を整理して下山。黒戸尾根の下りも長かったです。駐車場に着いたのは零時を過ぎて翌日の2時ごろになってしまいました。

天気に恵まれ、のんびりと登れましたが、時間がかかりですね。カム1セットが大活躍でした。